エックスサーバーとmixhostの違い・優れたところ、注意点を比較。おすすめは?
高性能でコスパがよく評判の良いレンタルサーバーといえば、エックスサーバーとmixhost(ミックスホスト)。
私自身、両方とも契約して使っていますが、機能的にも問題ないですし、どちらのサポートも素晴らしいです。
両方とも今後も使い続けると思います。
今回エックスサーバーとmixhostのサービス紹介ページ、サポートページ等をかなり読み込んで、
それぞれお互いよりも優れているところ、注意点についてまとめてみました。
目次をご覧いただくと、違い・注意点がひと目で分かると思います。
確かに違いや有利不利、甲乙、あるのですが、
正直なところ、どちらを選んでも間違いないです。
どちらもスペック・パフォーマンス的に全く問題ないですし、
初心者向けレンタルサーバーとしておすすめできます。
しいて選択基準を挙げるとしたら
- アダルトサイト運営を行なうのであれば、mixhost
- サーバー運用実績・安定性・スペックを重視するのであれば、エックスサーバー
がおすすめです。
今回、比較したのはmixhost、エックスサーバーともスタンダードプラン(一番下位のプラン)です。
比較対象としてスタンダードプランを選択した理由は、
どちらを契約する場合も、おすすめのプランは「スタンダードプラン」だからです。
また、おすすめ契約期間は、mixhost、エックスサーバーともに
- 初回支払い料金が少なくできる「3ヵ月」
- ドメインが1つ永久無料となりお得な「12ヵ月」
のどちらかです。
「途中でやめるかもしれない」なら「3ヵ月」がよいですし、
「お得な契約をしたい」ならドメイン1つ永久無料にもなる「12ヵ月」がおすすめです。
※「3ヵ月」の場合は、ドメインを1円で取得すれば、初回支払い料金を安く抑えて、高速なmixhostでWebサイト、ブログを開始できます。
目次
mixhostがエックスサーバーよりも優れているところ
mixhostとエックスサーバーとを比べた時に、
・エックスサーバーになくてmixhostにあるもの
・エックスサーバーよりもmixhostのほうが勝っているところ
を説明いたします。
プラン変更が即日反映(上位プラン、下位プランとも)
mixhostでは、上位プランへ変更する際、管理画面から変更依頼をすると即日で反映されます。
そのため、アクセスが急増した際にすぐにスペックアップできるので、アクセス急増が見込まれるようなサイト・ブログを運営する場合は、非常に心づよいです。
エックスサーバーも上位プランへの変更はできるのですが、
プラン変更希望月の前月20日までにプラン変更申請する必要があり、実際に反映されるのは翌月1日からになります。
また、2022年3月16日から、下位プランへのダウングレードも可能になりました。(復活)
Webサーバーが高速
mixhostのWebサーバーはLiteSpeed、HTTP/3、QUICを採用しており、非常に高速です。。
LiteSpeedはWebサーバーソフトの種類、HTTP/3とQUICは通信方式の名称です。
エックスサーバーのWebサーバーソフトはNginx(エンジンエックス)、通信方式はHTTP/2です。
HTTP/3、QUICはHTTP/2の次世代の通信方式なので、当然ページ表示は速いですし、
WordPressサイトならLiteSpeedの方がNginxより高速と言われています。
つまり、Webサーバーはmixhostが高速だ、ということです。
SLA保証(返金保証)
mixhostのレンタルサーバーにはSLA保証があり、月間稼働率が一定以下の場合に利用料が返金されます。
SLA保証の対象となるのは、
・wwwサービス
・メールサービス
です。
具体的な月間稼働率と返金率は
99.99%未満~99.50%以上:10%
99.50%未満:30%
となっています。(2021年11月現在)
ちなみに、エックスサーバーにはSLAは無いのですが、エックスサーバービジネスにはSLAがあります。
>エックスサーバービジネスのSLAについての解説記事はこちら
AI搭載のIPS / IDS、マルウェアの自動検知&駆除機能
mixhostには、AI技術を活用したIPS/IDSが導入されてます。
IPS/IDSとは、不正侵入防御システムのことで、不正侵入の検知と防御を行うセキュリティシステムです。
さらに、mixhostではマルウェアを自動検知して駆除する機能も標準で提供されています。
セキュリティ機能については気になるところだと思いますので、上記以外のセキュリティ機能についても記載しておきます。
WAF (ウェブアプリケーションファイアウォール)は、mixhost、エックスサーバーどちらも標準装備です。
また、エックスサーバーには「セコムセキュリティ診断」が標準装備で付いています。
これはネットワーク上の脆弱性を定期的に診断するサービスです。
メールのアンチウィルス、スパムフィルターはmixhost、エックスサーバーどちらも標準装備です。
MySQL(MariaDB)データベースの容量が無制限
mixhostでは、データベース1つあたりのデータ容量制限がありません。
契約しているプランのディスク容量の範囲内で利用できます。
エックスサーバーの場合は1データベースあたり5GBという制限(目安)があります。
※WordPressで利用する画像ファイルは、データベースではなくサーバー上のフォルダに画像ファイルとして保存されますので、画像ファイルが多かったとしてもデータベース容量を圧迫することはありません。
永久無料ドメインの選択肢に「.shop」がある
mixhostは、12ヵ月以上の契約をすると、どのプランでも独自ドメインが1つ永久無料(更新料も無料)になるキャンペーン中です。
その選択肢の中に「.shop」があります。(エックスサーバーの選択肢に「.shop」はありません。)
「.shop」は、もし普通に新規取得するとしたら、
mixhostでは新規2,420円、更新1,430円かかりますし、
お名前コムでは更新が4,378円という比較的料金高めなドメインです。
ECサイト運営予定でshopドメインを取得予定の方はmixhostの方が断然お得に利用できます。
ちなみにmixhostの永久無料ドメインの選択肢は、
.com、.net、.org、.info、.biz、.xyz、.link、.click、.shop
です。
個人的には、取得するドメインの種類は無難な「.com」「.net」「.org」あたりがおすすめです。
再販できる
mixhostは、契約したアカウント領域を第三者に貸し出す事が可能です。
エックスサーバーの場合、再販は原則禁止です。
(一定の条件を満たせば、5ユーザーまで再販可能)
アダルトコンテンツOK
mixhostは、アダルトサイト運営が可能です。
一番大きな違いといえるかもしれません。
ちなみに、私自身は、mixhostをレンタルサーバー利用料半永久無料契約にしています。
これは何かといいますと、mixhostが契約数限定で行なうキャンペーンでして、これまでに2回ほど「レンタルサーバー半永久無料キャンペーン」をやっています。
「半永久無料キャンペーン」とは、(たしか)5年分の利用料を一括前払いすると半永久的に(mixhostがサービス終了・倒産しないかぎり)レンタルサーバーを利用できる、というものです。
もし興味がある場合は、mixhostのキャンペーン情報をこまめにチェックしてみてください。
エックスサーバーでも同じような「永久無料キャンペーン」があるといいですけどね。
mixhostを契約する際の注意点
次に、mixhostを契約する前に知っておきたい注意事項を解説いたします。
初期ドメインがなくなった
初期ドメインとは、新規契約すると自動でもらえるmixhostのサブドメインです。
具体的には、「○○.mixh.jp」(○○のところは申込時に自分で指定できました)というやつです。
「なんだ、それだけか。」と思うかもしれませんが、
レンタルサーバーに慣れない方だと「新規申込み時に戸惑う」な、と感じました。
どういうことかというと、
mixhost新規申込みの時にmixhostで利用する「独自ドメイン」を指定する必要があります。
すでに独自ドメインを取得している場合、他社レンサバからの引っ越しをする方は「自分のドメインを利用する」を選択して、自分のドメインを入力すればよいです。
が、まだドメインを持っていない方、mixhostで使うドメインを決めていない方、にとっては、
「この欄、どうすればいいんだろう?」
と戸惑うような気がしました。
その場合は、お名前コム、ムームードメイン、エックスサーバードメインなどで先にドメインを取得しておきましょう。
ドメイン取得のおすすめはエックスサーバードメイン(Xseverドメイン)です。
会員になっても宣伝メールは少ないですし、「.com」の取得・更新料金が安いです。
初期状態でファイル一覧が表示される★契約後に設定変更必須★
mixhostを契約した後の現象なのですが、
ブラウザでアクセスできる独自ドメインのURLの領域に「index.html」「index.php」などのファイルが存在しない場合、
下の画像のような「ファイル一覧」と呼ばれる画面が表示されてしまいます。
これはセキュリティ的によろしくないので、mixhostを契約した後、すぐに「ファイル一覧非表示設定」を行なう必要があります。
こちらの記事(↓)で手順をまとめたので、ご参考ください。
>mixhostのファイル一覧を非表示にする設定手順(1回設定すれば全ドメインに有効な方法)
(ダウングレード復活)下位プランへの変更(ダウングレード)はできなくなった
※2022年3月16日に、下位プランへのダウングレードが復活しました。
以前は下位プランへの変更ができたようなのですが、
(おそらく2018年頃から)下位プランへの変更ができなくなりました。
30日間返金保証の受けるにはサポートへ連絡が必要
mixhostには無料お試し期間がないかわりに、30日間返金保証がついています。
新規契約から30日以内に解約すれば、支払った料金が返金されます。
ただし、単に「解約」するだけではダメでして、
キャンセルタイプで必ず「直ちに解約する」を選択して、
解約手続き完了後、mixhostサポートに連絡する必要があります。
システム障害が多い?
これはSNS(Twitter)でよく目にしたmixhostの評価です。
障害・メンテナンス情報ページに掲載されてないけど、「サイトがよく落ちてる」「アクセスできない」ということらしいです。
Twitterでのつぶやきなので、真偽のほどは分かりませんが、
私自身の感想としては、
今までにサイトがダウンしたり、アクセスできない、ということは無いです。
ただ、Twitterでウソを言ってるのか、というとそんなこともないような気がしたので、
少し調べたところ、一つ分かったのが、
mixhostの契約をした時期が古い人で障害が多発していたのではないか、ということです。
mixhostのお知らせページを遡って見てみるとみつかるのですが、
mixhostは2017年12月頃、サービスのバージョンアップ(新プラン開始)をしています。
その後、「旧プランは不安定でしたので、新プランへ無料で移行してほしい」とアナウンス(2018年12月)しておりますので、旧プランを利用してる方たちが「不安定」「障害が多い」と言っていたのではないか、と思います。
私がmixhostに新規申込みをしたのは2019年1月で「新プラン」になってからなのですが、障害が気になるほど起きてないので、これから新規契約する方はそれほど心配しなくてよいと思います。
それでも心配なところはあると思うので、新規契約時は「3ヵ月」で申し込むのがおすすめです。
>新規契約は3ヵ月がおすすめ!mixhost公式サイトはこちらから
エックスサーバーがmixhostよりも優れているところ
次にエックスサーバーとmixhostとを比べた時に、
・mixhostになくてエックスサーバーにあるもの
・mixhostよりもエックスサーバーのほうが勝っているところ
を説明いたします。
利用料金が安い
2022年6月1日から、mixhostの月額料金が値上がりしました。
2022年8月4日から、エックスサーバーの初期費用が無料になりました。
そのため、現時点ではエックスサーバーのほうが安いです。
<3ヵ月契約>
エックスサーバー:3,960円
mixhost:4,950円
→エックスサーバーのほうが990円安い
<12ヵ月契約>
エックスサーバー:13,200円
mixhost:14,520円
→エックスサーバーのほうが1,320円安い
料金重視なら断然エックスサーバーがおすすめです。
サーバー運営実績
エックスサーバー株式会社(当初はおそらく個人事業)は2003年からレンタルサーバーサービスを提供しており、エックスサーバーでの運営サイトは200万件以上という実績があります。
mixhost(アズポケット株式会社)は2016年にスタートした、比較的若い会社・サービスです。
運営実績という点ではエックスサーバーが安定しています。
ハイスペック
サーバーのスペックを比較すると、エックスサーバーのほうが勝っています。
項目 | エックスサーバー | mixhost |
サーバーCPU/メモリ | 128コア / 1TB(1000GB) | 36コア72スレッド / 256GB |
ユーザー保証vCPU/メモリ | 6コア / 8GB | 6コア / 8GB |
ディスク容量 | NVMe SSD300GB | SSD |
転送量 |
※転送量は、エックスサーバー、mixhostとも無制限になりました。(2022年3月)
※mixhost(スタンダードプラン)のディスク容量が300GBに増量になりました。(2022年3月)
※mixhost(スタンダードプラン)のユーザー保証vCPU/メモリが6コア / 8GB(エックスサーバーと同等)になりました。(2022年6月)
エックスサーバーは断続的にサーバー増強・スペックアップ・機能アップをしています。
利用している契約サーバーが増強されることもあれば、
「新サーバーへ無料で移行してください。」というパターンもあります。
新サーバーへの移行は、これまでのところ、サーバーパネル(サーバー管理ページ)から移行ボタンをクリックして動作確認をとる、という形が多いです。(不具合があったら戻す、パターンです。)
もちろん、移行せずにそのまま利用することも可能です。
セコムセキュリティ診断
セコムセキュリティ診断とは、セコムトラストシステムズ社が提供している、ネットワーク上の脆弱性を厳格に診断するセキュリティ診断サービスです。
これは、エックスサーバーの契約者が何か設定をする、というものではなくて、
エックスサーバーの設備が、そういったセキュリティチェックを定期的に受けています、というものです。
国外IPアドレスからのアクセス制限
エックスサーバーでは、WordPressの機能(ダッシュボード、XML-RPC、REST API)に対しての国外IPアドレスからのアクセス制限が設定されています。
サーバー管理ページが見やすい
エックスサーバーのサーバー管理ページは、以下の画像のようなWebページです。
「サーバーパネル」という名前のオリジナルのぺージなのですが、システムに慣れてない方にも分かりやすい画面になっています。
一方、mixhostはcPanelという世界的にも使われてるツールなのですが、少し分かりづらいです。
下位プランへの変更ができる
エックスサーバーは、下位プランへの変更が可能です。
例えば、プレミアムプラン(旧X20)を契約していて、スペック的に余っているような場合、スタンダードプラン(旧X10)にダウンできます。
ただし、下位プランへ変更できるのは、利用期限月(最後の月)のみ、です。
また、プラン変更手続きの前に「自動更新設定」を解除しておく必要もあります。
電話サポートがある
エックスサーバーは、共用レンタルサーバーには珍しく、電話サポート窓口(新規契約者用、契約者用)があります。
永久無料ドメインの種類が多い
エックスサーバーは、スタンダードプラン(旧X10)を12ヵ月以上で契約し、自動更新設定すると、ドメインが1つ永久無料になります。
永久無料にできるドメインに最近「.online」「.site」が追加されて、11種類から選べるようになりました。
mixhostの永久無料キャンペーンは9種類なので、エックスサーバーの方が選択肢が多いです。
<エックスサーバーで選べるドメイン>
.com、.net、.org、.info、.biz、.xyz、.link、.click、.blog、.online、.site
<mixhostで選べるドメイン>
.com、.net、.org、.info、.biz、.xyz、.link、.click、.shop
ただ、個人的には、取得するドメインは無難な「.com」「.net」「.org」あたりを利用するのがよいと思います。
エックスサーバーを契約する際の注意点
次に、エックスサーバーを契約する前に知っておきたい注意事項を解説いたします。
初期状態でWAFはOFF
エックスサーバーの契約をしてドメイン追加を行なっても、WAFはOFFになっています。
WAF以外でも初期状態でOFFになっているセキュリティ設定がありますので、必要に応じてONしないといけません。
>エックスサーバーで利用できるセキュリティ(WAF等)内容・一覧・初期状態
プラン変更は翌月反映
エックスサーバーは、上位プラン・下位プランのどちらへの変更可能です。
ただし、プラン変更する場合は、1日~20日の間にプラン変更申請を行なう必要があり、反映されるのは翌月からになります。
さらに、下位プランへの変更については、プラン変更申請できるのは「利用期限月(最後の月)」のみ、です。
エックスサーバーとmixhostの違い・注意点のまとめ
エックスサーバーとmixhostの公式ページ(サービス・料金・サポート・マニュアルページ等)を読み込んで、それぞれの違い、特徴、注意点をまとめてみました。(目次はこちら)
冒頭にも書きましたが、どちらもサイトスピードは高速で、スペックも他のレンタルサーバーよりも優れており、サポートも迅速なので、どちらを契約しても間違いはないです。
迷った場合の判断基準は、
- アダルトサイト運営を行なうのであれば、mixhost
- サーバー運用実績・安定性・スペックを重視するのであれば、エックスサーバー
おすすめプランはどちらもスタンダードプランです。(プラン変更可能なので)
おすすめ契約期間は、
<mixhost>
- 初回支払を安くするなら:3ヵ月(4,950円)
- お得に契約するなら:12ヵ月(14,520円+独自ドメイン1つ永久無料)
<エックスサーバー>
- 初回支払を安くするなら:3ヵ月(3,960円)
- お得に契約するなら:12ヵ月(13,200円+独自ドメイン1つ永久無料)
です。
※()カッコは、初回支払い料金の合計です。
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